溶連菌感染症が引き起こす可能性のある合併症とは?

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溶連菌感染症は、子供がよく罹る喉の風邪という印象がある病気です。

溶連菌は、主に喉に感染して、咽頭炎や扁桃炎、猩紅熱などの病気を引き起こします。

これらの病気が治った後も、安心することができないのが、溶連菌感染症です。

溶連菌は、しばしば、重篤な合併症を引き起こします。

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むくみと血尿が特徴の急性糸球体腎炎

溶連菌感染症の合併症として、現在、最も多いのが、急性糸球体腎炎です。

腎臓の病気をしたことがない人に、腎臓の不調を示す症状が、急に見られるようになります。

体調の変化を見た目で確認できるのが、むくみです。

顔、まぶた、足などに、むくみが生じます。

むくみは、急に現れるのが、特徴です。

通常、溶連菌に感染してから、1~3週間後に発症します。

尿にも、変化が現れます。まず、尿の出方が悪くなります。

乏尿と言って、非常に量が減ります。

出た尿は、多くの場合、血尿です。

尿検査を行うと、ほぼ全例に血尿が見られるとされています。

目で見て血液が混じっていることが分かる肉眼的血尿も、全体の約3割はあります。

尿が泡立ちやすくなる、タンパク尿もかなりの割合で認められます。

ただし、ネフローゼを呈するような、高度のタンパク尿は、1割以下とされています。

また、全体の約5割以上の人に、高血圧が認められます。

血圧が高くて、入院が必要になるケースもあります。

安静と食事制限で治りますが、まれに慢性化することがあります。

急性糸球体腎炎を見逃さないように、溶連菌感染症を発症したら、2週間目と3~4週間目の2回、尿検査を行います。

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▶︎溶連菌感染症とインフルエンザが同時に併発する事は?対処法は?

抗生物質によって患者数が激減したリウマチ熱

発展途上国では、未だに深刻な合併症とされているのが、リウマチ熱です。

日本国内では、児童のリウマチ熱による心疾患の罹病率は、1981年時点で、0.014%と低くなっています。

溶連菌感染症の治療と合併症の予防のために、抗生物質が適切に使われているためです。

発症は、溶連菌に感染してから、1~3週間後です。

発熱、関節炎などが、主な症状です。

関節炎は、痛む箇所が移動するのが、特徴です。

肩が痛んだかと思うと、肘が痛くなったというような移動性が認められたら、リウマチ熱の可能性があります。

皮下結節や輪状紅斑といった皮膚症状、舞踏病などを引き起こすことも、あります。

中でも厄介なのが、溶連菌が心臓に感染した場合です。

心内膜、心筋、心外膜などに炎症を起こします。心炎に罹ると、じっとしていても動悸や息切れがするようになります。

リウマチ熱患者の約3割は、後遺症として心臓弁膜症に罹るとされています。

溶連菌感染症そのものは、抗生物質ですぐに治ることが多いようです。

しかし、溶連菌が少しでも残っていると、さまざまな合併症を引き起こすことがあるため、合併症の予防のために、しっかりと抗生物質を内服する必要があります。

よく使用されるペニシリン系の薬では、10~14日は服用する必要があります。

最近は、ペニシリン系の薬だけでは、少し効きにくい溶連菌が増えてきているので、症状に合わせて、他の種類の抗生物質も使用されるようになっています。

▶︎赤ちゃんの溶連菌感染症の症状や治療法は?


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